英語多読ルーム@三重県立図書館

三重県立図書館で有志の仲間と不定期で英語多読ルームを開催しております。こちらは申込不要、出入り自由で 英語多読の本を読んだり、情報交換をするなど、英語多読に関心のある方に利用していただけます。「英語多読って何?」という方、「英語多読を始めてみたいけど どうして良いか分からない」という方、おすすめの本を知りたい方、多読仲間が欲しい方、どうぞお気軽にお立ち寄りください。

おすすめの英語の多読本 「 Mary , Queen of Scots」

https://www.amazon.co.jp/Queen-Scots-Oxford-Bookworms-Library/dp/0194789098

著者 Rosemary Border
シリーズ Oxford Bookworms(STAGE 1)
語彙数 700 総語数 6,070

1500年代、カトリック教徒でスコットランド女王のメアリーとプロテスタントイングランドの女王エリザベス1世

悲劇のスコットランド女王メアリーはエリザベス1世によって19年近く幽閉された後、断頭台で処刑されてしまいます。

決してハッピーエンドではないのですが、複雑な歴史的背景をメアリーの侍女の視点と、メアリーが幼い時に生き別れた息子Jamesに宛てた手紙によって、STAGE1レベルの平易な英語ながら非常に分かりやすく、生き生きとまとめられているので、この著者の技量に感心します。

 

2018年夏にイギリスに行った時に、彼女の棺が安置されているウェストミンスター大聖堂(Westminster Abbey)に足を運びました。

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ちなみに、ここはプリンセス・ダイアナの葬儀や、ウィリアム王子とキャサリン妃の結婚式が行われた教会です

この本を読んでなかったら、わざわざ朝から並んで中に入ろうとは思わなかったと思います。 

残念ながら内部は撮影禁止でしたが、彼女の棺の前の横を通りながら冥福を祈りました。

メアリーの死後、その子ジェームズはスコットランド王として即位し、またエリザベス1世の死後は、イングランド王位をあわせ継ぎました。

エリザベス1世をこの寺院に安置した後、彼は母であるメアリーの亡骸をこの寺院に移しました。

従姉妹同士だった二人の女王は生前一度も顔を合わせたことがなく、処刑した側とされた側が同じ建物内で眠っているというのは、なんとも皮肉なものです。

 

 

 ※発行時期によって本の表紙絵が変わっている場合がありますのでご注意ください。
(特にOxford Bookworms Libraryシリーズにはご注意ください)


※ 本の面白い、面白くないは個人による主観が大きく、全ての方が同じ感想を持つとは限りません。あくまでも私の個人的な感想なので、もし満足されなくても責任は負いかねますのでご了承ください。