英語多読ルーム@三重県立図書館

三重県立図書館で有志の仲間と不定期で英語多読ルームを開催しております。こちらは申込不要、出入り自由で 英語多読の本を読んだり、情報交換をするなど、英語多読に関心のある方に利用していただけます。「英語多読って何?」という方、「英語多読を始めてみたいけど どうして良いか分からない」という方、おすすめの本を知りたい方、多読仲間が欲しい方、どうぞお気軽にお立ち寄りください。

おすすめの英語多読本 「 Bagels from Benny」

総語数:1018

 

この絵本は英語多読を実践されている三重県立図書館の司書さんから教えていただきました。

スペインのユダヤ教徒達に昔から伝えられた話がベースになっているそうです。

 

幼いBenny少年は学校に行く前にいつもおじいさんのパン屋さんで お手伝いをしています。

おじいさんの焼くパンやケーキは美味しくて、一日中お客さんが絶えません。

特におじいさんのベーグルは町で一番と評判なのです。

 

お客さん達はおじいさんに「 美味しいベーグルをありがとう」とお礼を言いますが、おじいさんは「 どうして私に感謝するのですか?」

お客は「 じゃあ、私は他に誰に感謝したらいいの?」

その時、8時の鐘が鳴り、お客様は「 いけない、仕事に遅れちゃう!」と足早にお店を後にします。

 

それを見ていたBennyは

「 どうしてお客さん達はおじいさんに感謝しちゃいけないの?」  

おじいさんは答えます。

「 ベーグルは小麦粉から出来ているだろう?

小麦粉は麦から出来ている。

じゃあ、その麦はどこから来ている? 大地からだろう?

じゃあ、その大地を使ったのは誰だい?」

Benny は答えます。

「 神様だよ」

おじいさんは微笑んで「 だから私達は神様に感謝するべきなんだよ」

 

その日、Bennyは学校で考えます。

どうしたら神様に感謝の気持ちを届けられるのか。

 

翌朝、早起きしたBenny はおじいさんに自分の仕事の対価として袋いっぱいの焼きたてベーグルをもらえるようお願いします。

 

そして、かれはベーグルを持って、毎週金曜日の朝、誰にも内緒でシナゴーク(ユダヤ教徒の教会)に通い始めるのです。

 

Benny の考えた神様への感謝の気持ちを伝える方法とは・・・?

 

最後はおじいさんの焼き立てベーグルのように心がホカホカあたたかくなります。